お亀岩避難小屋 薪ストーブ ヨツールF400
お亀岩避難小屋で 新調された 薪ストーブ
【北欧ノルウェーのヨツールF400】
高知県 が所管する 「お亀岩避難小屋」で 今般 薪ストーブが 新調されました。
立派な 北欧ノルウェー製 の ヨツールF400。
本体価格に加えて 重量170kgを 高所へ運搬し据付する 費用 など さぞ 高く ついたことと 思います。
それにも かかわらず 小屋を所管する 高知県さま が 今回 思い切って 薪ストーブを 新調していただきまして、誠に ありがとうございました。
今後は 丁寧に 取り扱い すえ永く 使えるようにしたいですね。
https://jotul.co.jp/products/f400.html
------------------------------------------
【お亀岩避難小屋の改修工事 工期延長】
------------------------------------------
2020年8月から始まった お亀岩避難小屋の改修工事が 柱・梁の腐食が見つかったため 2021年春まで 工期延長になり 立入禁止が 継続延長となりました。
一応 改修工事完了の 2021年春以降の 小屋 ストーブ使用のこととして 考えてください。
------------------------------------------
【薪ストーブは着火から燃焼状態から 燃焼終了まで とても 時間がかかります】
------------------------------------------
■ストーブ上部にある温度計で 200-320度が適温とされていますが、
冷えた状態から 着火、定常状態の 燃焼、本焚、200-320度の定常温度継続、やがて 自然鎮火まで 薪ストーブの 取扱い 一連は とても
所要時間が かかります。
■登山用携帯コンロのように すぐ点けて燃焼 炊事に使用し 簡単に 消すということが できませんので、山の ちょっとした 小休止などで 休んだ際
薪ストーブを 着火から燃焼に暖房 炊事などに 使おうと思っても 登山用携帯コンロのように そう簡単 にはいきません。
■また 「火」は 火災予防の観点から 点けて 消すまで 基本的に 目を離すことなど できません。
薪ストーブを 取り扱いするには 実に 多くの時間がかかるのです。
■じっくり時間が ないと 急いで 炉内へ 水をかけて消火など ひび割れを招くので 問題外です。
水かけは 絶対 やってはいけません。
自然燃焼で すべて 燃えて 自然鎮火が原則です。
■薪ストーブの使用には とても 時間が かかる ことを ご承知のうえで 安全に使いましょう。
------------------------------------------
【人と火】
------------------------------------------
■ながい 人類の歴史を ひもとくと 人は 「火を使う」ことで 実に多くの ことができるようになり 人の文明も 発展しました。
■漆黒の 暗闇の中で ちいさな ローソク 一本ついただけ でも 大変 明るく感じ とても 心強く 勇気づけられる ものです。
■人は ときには、火災 火傷などで 痛い目にあう こともありましたが、火は 上手につかえば とても ありがたい ものなのです。
------------------------------------------
■薪ストーブの よさを 結論的に 要約すれば
------------------------------------------
■結論
【ゆらゆらと 燃えあがる 炎を ながめながら 時間など気にせず 外界の喧騒を忘れて 薪ストーブと ともに ゆったりと 心静かに 時を過ごすことができます。】
ということで、
■悠久の 自然のなかで 外界の喧騒を忘れて 薪ストーブと ともに 心静かに ゆったりとした ときを 過ごす 贅沢さを味わうことができるのです。
■ あわただしく 山に入り あわただしい ままに 下山するのではなく、山中で まったりと した 時間を 過ごす には 薪ストーブは とても
有効な ツールだと思います。
------------------------------------------
■その昔 山登りを はじめたころ
------------------------------------------
■ 夕刻になると 山里のアチラコチラで 煙が立ち上り かまど や 風呂焚き など 山里の生活 がよくわかりました。
山里の家の周囲には うず高く積もれた 薪。薪割り など。
今思えば 実に 山里らしい 光景でしたが。。。
■やがて 山里でも プロパンガスボンベ などを 散見するようになって、 夕刻 山里集落で 煙が上がる 情景は そのうちに 見られなくなってしまいました。
------------------------------------------
登山用携帯コンロ
------------------------------------------
■そういえば
山に登り始めたころは 登山用コンロなど使わない時代で 焚火で 米たき 炊事 暖房を おこなっていて、登山道具には 渋団扇など持っていたりしました。
なかなか燃えずに 煙が目にしむる 経験などは 多々でした。
■山村のエネルギー革命とともに 登山者も その後 多く場所で 焚火禁止になり いま 通常は 登山用携帯コンロ使用が 主流になりました。
スベア、オプチマス、プリムス、ホエーブス、マナスル などの液体燃料のストーブは 便利な ガスコンロの普及で 今は もう
使わなくなってしまいましたが、いまでも 石油・ガソリンのコンロ 8台は コレクションとして 手元に のこっています。(ガスは多数)
液体燃料コンロで 唯一 いまでも 出番がありそうなのは 比較的新しい MSR社のコンロぐらいです。
■いまでは キャンプ場でも 指定されたところ以外の 地面への 直火は 禁止されています。
いま 振りかえれば あの当時、山で 焚火できるという 実に 贅沢な 時間を 過ごして いたんだなと つくづく 思う次第です。
■単に 暖房・炊事だけでなく 火のもつ ぬくもり よさを 堂々と 味わえるのは いまでは 薪ストーブ くらいなのかもしれません。
------------------------------------------
薪ストーブ は 薪の良質さと メンテナンスが大事
------------------------------------------
薪ストーブは 乾燥した良質の薪を くべることが 一番です。
生木や 落枝などは 表面だけ乾燥していても 中身が 湿っています。水分の残る 質の悪い 薪では 炉を痛め、タールが貯まり、煤がこびりつき、煙突がつまります。
木材含水率20% の乾燥した良質の薪を くべるように いわれています。
また 薪ストーブは コマメなメンテナンスも 必要とされています。
------------------------------------------
「乾燥薪」を持参が原則
----------------------------------------
■避難小屋では 「緊急用の薪」が 備え付けられていますが、
普段は 原則的に 薪は 自分で 持参して使うこと となっています。
■野外に 落ちているのを 拾ってきた 枯れ枝 落枝 は そのままでは 乾燥が不十分で、炉を痛め 煤が多く タールがでて 煙突が つまります。
含水率20%以下の「乾燥薪」でないと ストーブは きれいには 燃焼しません。
表面だけ乾いていても 駄目で 中身まで 水分を 20%にするには 最低 1~2年かかるとかいわれています。
■やはり良質の乾燥薪は 持参する しかありませんね。
薪ストーブを 使うなら 面倒でも 「乾燥薪」を持参しましょう。
------------------------------------------
ゴミを燃やさない
------------------------------------------
薪ストーブでは ペットボトル 食品包装のビニールゴミや ポリ袋 などは 炉を痛めるので 「炉内投入厳禁」です。
----------------------
換気・火災注意
----------------------
■ストーブは 大量の空気を使うので 締め切った小屋内では換気に注意です。
■一酸化炭素中毒・ 酸欠に 注意しましょう。
■ 火災予防 火傷にも 注意しましょう。
------------------------------------------
お亀岩避難小屋に 掲示されている 注意書
------------------------------------------
貼り出された 掲示では以下 のような 注意書きがあります
以下 お亀岩避難小屋に 掲示されている 注意書きから引用です。
------------------------------------------
小屋備え付けの薪は 緊急用
------------------------------------------
旧来から 貼り出されている
お亀岩避難小屋の使用規約によると
■避難小屋の備え付けの薪は 「緊急用」であり、
通常時には 備え付けの薪は 使用できない事となっています。
------------------------------------------
薪ストーブ使用説明書 取り扱い方
------------------------------------------
【トップダウン着火】
従来の 下からの 着火では 煙が多く出る。
いま推奨されているのは 煙の出が少ないトップダウン着火。
上から火をつけ 煙突のドラフトをうながし 煙や煤の出が少ない トップダウン方式を 勧めている。
-------------------
ヨツールF400 着火方法
-------------------
1 煙突を暖め、ドラフト(煙の上昇)を促す
2 薪を積み上げて着火する
本体燃焼レバーは全開(アッシュドアは閉める)
3 必要であればドラフトが安定するまで扉を開ける
4 徐々に薪を増やしていく
5 扉を完全に閉めてください
6 薪の追加のときは 扉を少し開けて、しばらくしてから全開にする 投入量 2.1(kg/h)
7 薪が扉のガラスに倒れないようにする
------------------------------------------
薪ストーブを安全にお使いいただくために
------------------------------------------
■使用中
スプレー缶厳禁
ガソリン厳禁
ビニール、ゴム類、ペットボトルなどは燃やさない
高温やけど注意
ストーブのドアを開けたままの使用禁止
衣類の乾燥、家具、カーテン、寝具、薪など可燃物近接禁止
お子様、お年寄りのご使用注意
煙突、給気筒外れの危険
給気、排気経路 閉そくの危険
分解・改造使用の禁止
■使用後
灰を可燃性容器に入れない
定期点検の実施
天災地変の後はそのまま使用しない
【写真】
お亀岩避難小屋 薪ストーブ ヨツールF400
https://www.flickr.com/photos/shumiyama/albums/72157716861067428
------------------------------------------
ヨツールF400 動画
------------------------------------------
ヨツールF400 使い方 等は 以下の 動画を ご覧ください。
■ヨツールF400 火の つけ方
薪おじさん 200度まで 約30分
https://youtu.be/v_Zfvmi9dB8
北軽井沢 スウィートグラス
https://youtu.be/Zi3HVxjsnuY
着火から巡行運転(焚付け、本焚き)の様子
https://youtu.be/WhvISgkXq54
■ヨツールF400ってどんなストーブ?
https://youtu.be/BgbGw_IFdOA
■ヨツールF400 プロのメンテナンス
https://youtu.be/GfijcZtPMvI
------------------------------------------
【お亀岩避難小屋改修工事 工期延長】
■改修工事中 立入禁止です 要注意。
【工事名】 お亀岩避難小屋改修工事 追加工事
【当初の予定】 2020年8月31日~10月27日
【工期延長 立入禁止】 2020年10月28日~2021年春
----------------------------------------------
【施工業者】 仙頭工務店 TEL:088-863-3169
【工事監理者】 高知県建築課 TEL:088-823-9865
【施設所管】 高知県環境共生課 TEL:088-821-4842
https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/030701/2020081400344.html
----------------------------------------------
2020年11月12日 記