「自然遺産」でなく 「文化遺産」ということは

川勝平太 静岡県知事

 

赤人、虫麻呂 などの 引用も でてくる。

 

 

富士山型といわれる 端正な山容、

古来 万葉の時代から この山を仰ぎ 眺めてきた人々。

 

古来から 歌 浮世絵 絵画などにも数多くの名作があり、山と 人々の関わりなどの貴重な文化が蓄積されてきた。

 

「文化遺産」ということは、山は登ればいいというものではないということ。

 

この山は 特に のぼれということでもなく

山を眺め 想いを深める方がいいだろう。

 

 

 

「天地の 分れし時ゆ 神さびて

 

 高く貴き 駿河なる 富士の高嶺を 

 

天の原 振り放け見れば

 

渡る日の 影も隠らひ

 

 照る月の 光も見えず

 

 白雲も い行きはばかり

 

 時じくそ 雪は降りける

 

 語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 富士の高嶺は 

 

 反歌

 

田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にぞ

 富士の高嶺に 雪は降りける 」