登山者の少なさは 8月なのに まるで厳冬期の山行のようだった

登山者の少なさは 8月なのに まるで厳冬期の山行のようだった



カズラ橋 三好市ライブカメラ

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四国地方の 8月は 台風 大雨 などで 天候不順が続き、山へ向かう登山者は極端に 少なかったようで、いつも通う 山域に 8月3回出かけたうち 山稜で 他の登山者に 出会ったのは 3回のうち 一回だけ それも ワンパーティーに出会っただけ。

他の2回は 全く 誰にも会わずで、登山者の少なさは 真夏なのに まるで厳冬期の山行のようだった。

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8月前半。


小歩危 三好市ライブカメラ 国道歩道柵にせまる 吉野川の増水

8月 週毎に来襲した 2回の台風で 国道32号が 延べ計10日間も通行止めになるなど、山間地の幹線道路が ほとんどすべて 通行止めになるような状態では とても山へ向かうことなどできるはずもなかった。


吉野川増水 水資源機構 ライブカメラ


水資源機構 池田ダム ライブカメラ


水資源機構 池田ダム ライブカメラ


水資源機構 池田ダム ライブカメラ


吉野川の池田ダムの放流状況。毎秒8,000トン以上の放水など ものすごい水量。


吉野川は増水 「氾濫危険水位」


国道32号 豊永 四国地方整備局ライブカメラ 吉野川の水量に注目


国道32号 下川跨線橋 四国地方整備局ライブカメラ 吉野川の水量に注目

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台風の影響を差し引いても その後の雨の多さ 天候不順など 今夏8月は 大雨の年となった。

 気象庁季節予報
「西日本、沖縄・奄美では、気温は平年並か高い見込み
西日本では、降水量は平年並か少ない見込みです」

という予報は 見事にハズレたが
 誰も気象庁を責めることなど できないと思う。

自然現象のなかでも 気象とは 本当に奥深いものなのだから。

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そもそも地球史を紐解けば地球誕生から 56億年。
人が生まれたのは 大晦日12月31日 日付が変わる まさに直前。

その人類の有史の中でも 気象観測の歴史は ほんのごくわずかのこと。

人智の届く範囲など たかが知れていて
 すべての気象現象 気象のパターンを
 把握・解析することなど とてもできない。

だから 何ヶ月かの 長期予報の 当たり外れなど 目くじら立てて 批判したり することなど とても できない。

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予報が 当たっても 当たらなくても どちらも 当然 おこりうること。
人智の「想定外」のことが 自然では 当然 おこりうるものなのだ。

気象現象は単純に 予測できるものでもなく
何が起こるかわからないのに

何かあると やたら 気象庁などに 批判の矛先を向ける人がいるのは とても残念なことだ。

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こうしたこともあってか 昨今 気象の用語が

マスメディアに先導されて より 先鋭に過激になってきた。

「局地的な大雨」が 「ゲリラ豪雨」とか、
「警報」が 高度化し 「特別警報」とか

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そして マスメディアが やたらと 使いまくる「異常気象」。
 センセーショナルな効果を狙った言葉遣いだ。
これも長い 地球史の観点からみれば 軽々しく使う表現ではないと思うが。。。
 
言葉だけは やたら 「過激」になって
より 注意を喚起する ようになっても
どんな場合でも 人智は限定的でしかない。

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今夏 悪天候で 退路が 絶たれるような 状況が発生したりした。
登山中に 山の中で 「予報が外れた」 「悪天候だ」と 繰言を言ってもはじまらない。

どのような天候にさいしても

いかに 悪天候に突入する前に 適確に 
自己責任で 判断し 安全に 下山できるか
山行中止 撤退の判断など 常に 考え 行動するのが 大原則だ。

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「自然の 気象現象は とても奥深く 人智では つかめないきれないものだ。」
という基本原則を しっかり 身につけておくことのほうが 大切だと思う。

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「2014年 夏の天候の見通し

6~8 月

この夏は、北日本では、気温は平年並か低い見込みです。
西日本、沖縄・奄美では、気温は平年並か高い見込みです。
東日本では、気温はほぼ平年並の見込みです。

北日本では、降水量は平年並か多い見込みです。

西日本では、降水量は平年並か少ない見込みです。東日本、沖縄・奄美では、降水量はほぼ平年並の見込みです。

梅雨の時期の降水量は全国ほぼ平年並の見込みです。

この夏は、エルニーニョ現象が発生する可能性があり、チベット高気圧や太平洋高気圧の北日本付近への張り出しが弱くなる可能性を考慮しています。

また、フィリピン付近では対流活動が活発となる可能性があり、太平洋高気圧の西日本、沖縄・奄美への張り出しが強くなる可能性を考慮しています。」
2014年2月25日発表 気象庁地球環境・海洋部

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