平成29年1月28日 三嶺(1893) 西熊山(1816)


平成29年1月28日 三嶺(1893) 西熊山(1816)

【天候】

晴れ

【記録】

いやしの温泉郷 発 2:16-- 林用作業小屋跡 4:23 --1791m標高点 6:55 --菅生下山口標識 7:30---三嶺ヒュッテ 7:35 ---三嶺 ( 8:02-8:27 ) ---西熊山 (10:28-10:48 ) --お亀岩方面へ 向かう途中で 引き返し-----西熊山 ( 11:22-11:50 ) --三嶺 (14:11-14:25) ----菅生下山口標識 14:41 ---- 1791m標高点 14:59 ---- 林用作業小屋跡 15:45 ----いやしの温泉郷 16:29

【大雪に見舞われた東祖谷】

寒波襲来で 1月22日23日24日にかけて西祖谷で50センチ 東祖谷でも かなりの大雪(80cm)が降った。

1月28-29日開催の雪合戦会場 いやしの温泉郷へ通じる 国道439号からの道路と大会会場 駐車場だけは しっかり除雪してある。

念のため いやし温泉郷の先 4号堰堤から ふるさと林道へ通じる 天狗塚方面への 道路の除雪状況をチェックしてみると いやしの温泉から 約200m奥で除雪ストップ。

除雪の先には 道路面に 50センチぐらいの段差で かなりの積雪が道路を覆い尽くしている。

このあたりで 数十センチの積雪ということは 上部林道は かなりの積雪が予想される。

天狗塚への周回縦走は 帰途の長い林道の深雪を延々ラッセルしながら歩くとなると かなり 難易度が高い。

今日も長丁場となりそうだ。

【山頂】

雪合戦会場から少し離れたところに駐車し まだくらいうちに いやし温泉郷 出発。

登山口から樹林帯1600m くらいまで トレースが残っていた。
そのうえ とこどろどころ トレース痕のこり 1791mの先は なし。

1791mのさきで 日の出。

余裕を もって 三嶺山頂へ

■三嶺 「マイナス2.1度 西7.3m 快晴 剣山 次郎笈 天狗塚 遠く 笹ヶ峰 瓶が森 石鎚山系 しっかり見える」(累計登頂回数 527回)

縦走開始するが 大雪のあとだけに やっぱり 手強い。

朝 冷えこんでいたのに 陽があがってから 気温も上昇 雪質も悪化。

ストックのバスケットの上に付着する雪が重い。

踏み抜きも増え 消耗度が大きい。

それでも 夏タイム2倍くらいで 西熊山到着。

■西熊山

「プラス0.8度 南3.6m 三嶺 次郎笈 天狗塚 遠く 石鎚山系 しっかり見える」(累計登頂回数 428回)

【周回縦走は断念】

しばし 休憩後 お亀方面むかう。

積雪期 積雪量を個人的にチェックしている 山頂西側の定点観測地点では 雪も増え まずまずの積雪量になっていた。


今回は 一気に積もった雪だけに 中間支持層なく 底へもぐり 潜り度合 大きい。なにより 気温上昇し 水気の多い 春の感じ。

日中 ドンドン 雪質は変化し 重くなってくる。

距離的には 半分。だが 過去の積雪期の周回縦走の経験から勘案する 感覚的距離感は ここまで3分の一。1対2で のこり2倍の消耗が予想。

この雪質 雪量 ラッセル消耗度など 勘案し、この先 周回に必要な 所用時間を 沈着冷静に 計算すると7~8時間位。

どうも陽のあるうちには 帰着できそうもなく 仮に縦走しても 余裕度が かなり少ない 縦走になりそう。

北面へおりる 尾根ルートも エスケープルートとして考えられるが 下りてからの林道ラッセルが相当時間がかかり エスケープとしての利用価値は減。

天候が安定していて トレースが 消えないだけに ラッセルの負担を軽くして 陽のある内に 一番 確実に帰着するには 元来た道を引き返すことが一番。

三嶺への登り返しだけが 苦労だが 時間が確実に 読め 積雪期絶好の雪稜を ゆっくり眺めながら 辿れば かえって 楽しみが大きい。

無理は禁物。

余裕なし ぎりぎりの行動をするのに比べ 常に ある一定の 余裕をもって 行動しておけば 万が一への対応も 沈着冷静に行える。

朝 快適だった雪面も日中変化するなど 積雪期の雪は まさに千変万化。

初期の計画に かたくなに固執せず、変化する 雪の状況に合わせたフレキシブルな的確な状況判断 こそ大事だ。

お亀岩へ降りてしまえば さらに 選択肢が狭まるので、下り途中で 縦走可否の判断として 今回 周回縦走は断念し、西熊山に引き返すことにした。

-----------------------------------------------

【安全登山】

この山行では 安全登山のために 以下を実行しています。

■「コンパス」にて 登山計画届・下山届 を提出しています。
山と自然ネットワーク「コンパス」
http://www.mt-compass.com/

■山中では 常時 「ヒトココ」 を携帯しています。

電子登山計画届「コンパス」と連動して 「ヒトココ ID」 を届け出ています。
http://www.authjapan.com/
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1117


■ヤマレコ ヤマメモ 登山中の「登山メモ」を一般公開しています 
「shumiyama」
http://www.yamareco.com/modules/yamamemo/
http://www.yamareco.com/modules/yamamemo/userinfo.php?uid=42886

■APRS
アマ無線 「APRS」にて 登山中の現在位置をリアルタイムに一般公開しています。

「 JJ5MDM-7 」アマ無線ハンディー機 144/430MHz帯 (含 予備電池)2台 を携行。
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-7&timerange=3600&tail=3600

「 JJ5MDM-5 」スマホアプリ「APRSdroid」使用。 
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-5&timerange=3600&tail=3600


-------------------------------------------

【APRS】

2017年1月28日 APRS(Automatic Packet Reporting System)
APRSは 山中の登山者の現在位置を リアルタイムで 地上側で パソコン・スマホのグーグルマップ上にて閲覧でき、山岳遭難対策には きわめて 有効なシステムです。

ただしアマチュア無線家の皆様によって運営されていて アマチュア無線従事者の資格と アマチュア無線局の開局免許が必要となります。
今回も アマチュア無線位置情報システムAPRSネットワークを しっかり使わせていただきまして、多くのアマチュア無線家のみなさんには 大変お世話になり ありがとうございました。

------------------------------------------------------------

「 JJ5MDM-7 」 アマチュア無線の電波
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-7&timerange=3600&tail=3600
アマチュア無線の電波をつかうJJ5MDM-7 今回も 2台とも順調に 作動してくれました。

デジピータ、アイゲート各局運営の皆様に 深く 感謝です。

「 JJ5MDM-5 」携帯電話網ネット接続環境からスマホアプリ「APRSdroid」使用
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-5&timerange=3600&tail=3600

赤色のところで ドコモ携帯の電波が通じています。

最後まで順調だったのに 下山途中 スマホにモバイルバッテリーを接続して充電した際 誤操作により途中で途切れてしまいました。失敗。

------------------------------------------------------------

【動画】

https://youtu.be/5du0vwF8U2k


【写真】

flickr
https://www.flickr.com/photos/shumiyama/albums/72157679600320056

ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1053644.html


YAMAP
https://yamap.co.jp/activity/671796


南面 名頃夏道を見る
あらたに 雪崩痕 を 確認。かねてより 指摘されている通りだ。 

■三嶺(1893) 冬の名頃夏道 コースは 要注意。

三嶺 徳島県 東祖谷 側からの 登山ルートとして名頃からのコースは夏はポピュラーな一般コースですが

多雪の冬は 樹林限界を越えたところで

 雪の不安定なときは 危険な箇所がでてきて
 適確な雪質判断と 慎重な行動が要求される厳しいコースとなります。

ここは かねてから 積雪期には 雪崩のリスク高いと 指摘されています。

http://shumiyama.com/nadare/2013/12/1893-1.html


三嶺 本峰をみる。

ここで じっくり 眺めて 本日の登頂ルートを しっかり検討。前週 前々週と 雪が増えるにしたがって 毎回 積雪状況によって 登頂ルートは 微妙に異なる。

南側へ大きく 吹きだした雪庇の発達と 雪庇ブロックの崩壊を考え より安全なルートを パズルを解くように考え 安心して通過できる ルートを選定し 最後の登りにかかる。

雪原だが 一歩踏むと しっかり もぐりこむところもあり 時間と 労力が かかる。大雪のあとは やっぱり 手強い。

まだ新しい 雪崩痕。破断面2m以上あるような 巨大な 雪隗ブロックが 動いている。

西熊山 山頂 ここまで 夏タイムの倍

西熊山 山頂西側 縦走路ここが 積雪期の積雪状況を個人的に 定点観測している場所

いつも その冬の積雪状況の履歴などよくわかる。 手強そうな感じ。

すこし 先に行ったところで この先単独ラッセルでは 陽のあるうちに 帰着する予定で行動するには どうやら限界を超えそうな チョット 厳しそうな状況判断し、縦走断念。引き返しを決断。

再度 西熊山山頂

登山口 到着