タブレット端末

タブレット端末


いま  はやりものの タブレット端末。


このところ 性能が 格段に よくなってきていて 使い勝手もあがってきたようで タブレット端末を 山歩きに活用したいと思って 色々 試してみた。


まず 山中で問題になるのはネット接続環境。
山の中でも ネット接続環境があれば タブレット端末も 普通のパソコンと同じように インターネット接続し オンラインでウェブサイトから 最新の気象情報、山岳情報、交通情報などを入手することができる。

タブレット端末のネット接続を前提にした使い方は パソコン評論家のご高説の とおりの 使い方ができて とても便利なツールとなる。
だが 一般的に 奥深い山中では 「圏外」があたりまえ。
ネットに つながらない 「未接続 環境」を前提にして タブレット端末を どれだけ使えるか?


 ネット接続がない タブレット端末でも 山で使えそうな機能として 以下のものが 楽しめそうだ。
タブレット端末として 今回 ipadを試し アンドロイド系はipadの使い勝手を見てからということにします。


-----------------------------------------------


オフラインでの使用を前提にという条件で どれだけ使えるか?


-----------------------------------------------


1 地図 GPS機能 「Field Access」使用

GPS受信機を タブレットとBluetooth接続し、アプリにはField Accessをつかい 現在地をタブレット上の国土地理院の 「電子国土 閲覧地図」に リアルタイムに表示してくれ とても大きい画面でわかりやすい。
地図を事前キャッシュしておけばオフラインで使えて いい事ずくめだが 、ガーミン社製のGPS専用機などに比べ やはり タブレット自体が ザックにでも入れようとすれば 大きくてかさばりって 重い。
その上 耐候性 防水性 耐衝撃性 電池の持ちなどに すべてに気をつけなくてはならず 可搬性の点で デリケートな扱いが必要になってしまう。
その点 オフライン前提なら 画面は小さいが ipod touchの方がいいかも? 
やはり 電池の持続度 精度を ふくめ 総合的にみて 使い勝手は GPS専用機 には かなわないと思う。


-----------------------------------------------


2 天体 星図(StarWalk)

プラネタリウムのように 位置 時間を考慮して わかりやすく解説してくれるなど 星空を見るとき とても便利。
夜空を見上げる楽しみが深まる。

-----------------------------------------------

3 山の本 「青空文庫」

山中で 読書。
山中に 沢山の本を持って行くには 本の重量に泣くことになるが、その点 タブレット端末は 内部の書棚に 青空文庫の本を 膨大な本を一杯ダウンロードしても簡単に持ち運べる。ただし 予備電池の重量も考えなくてはいけない。
小島烏水、大島亮吉、加藤文太郎、松濤 明、板倉勝宣、小川登喜男、小暮理太郎や、柴崎芳太郎「越中劔岳先登記」の やまの本。河口慧海の「チベット旅行記」。
寺田寅彦、牧野富太郎の本もあるし、
夏目漱石 芥川龍之介 島崎藤村など いろいろな文学作品がいっぱい。
予備電池の重量を考えると チョット重たくなるが 電池の続く限り山中でも読書が楽しめる。 しかも これらの本代は 無料なので これだけで タブレット端末の 元をとった気分になる。
だが やはり電池寿命と重量がネック。アマゾン ソニーなどの読書専用端末の方が 軽量で 電池のもちが はるかに いいいようである。

 
-----------------------------------------------


4 写真 静止画 動画 音 鑑賞

ソニーの フォトフレームのように 端末にいっぱい 過去の山の写真を貯めこんで 眺め、山中で検証することもできるが 写真を撮るほうが忙しくて 写真鑑賞は 下山してからになる事が多い。
また ビデオ DVDなどの 動画や、 音楽のCDなどを タブレット端末に あらかじめ取り込んでおいて オフラインで観賞もできるが 山中では 自然の動き 自然の音 を味わうほうが いいかも?


-----------------------------------------------


5 お絵かきソフト
SketchBook Pro などをつかい 山中で スケッチし お絵かきして 楽しめる。手軽な スケッチで いくらでも保存できる。 
-----------------------------------------------


いまのところ タブレット端末は  
 耐衝撃性 防水性 など まだ不安があり、 山中での 手荒な あつかいはできず かさばっているため 取り扱いに デリケートさが求められる状態。
さらに 電池のもちが気になる。 予備電池も含めれば 重量増。
車のちかくで キャンプするなどのばあいは 気にならないかもしれないが、 奥深い山へ デリケートな取り扱い注意を要する電子機器を 無理してまで 積極的に もちこむ 気にはなれない というのが 現在のところ ズバリ 率直の感想だ。

                                                     2012年 6月8日 記