平成17年12月17日 牛の背(1757) 天狗塚(1812)

平成17年12月17日
天狗塚山頂 「マイナス8.8度 7-10m 風雪 ガス 視程50m」
この天気では 長居はできず 早々に下山。

概念図


平成17年12月17日 雪

【コースタイム】

西山林道天狗峠登山口 6:53--砂防堰堤付近 取り付き点 7:34--1580m 樹林限界 10:31-- 牛の背三角点 11:40 -- 天狗塚 (13:02 -13:14)--天狗峠 13:46---1476m (14:42-14:56)-- 西山林道天狗峠登山口 15:27

【距離】累計歩行距離 10.732km 累計標高差1076m

平成17年12月17日



平成17年12月17日 レーダー雨量履歴



平成17年12月17日 レーダー雨量履歴 によると
この日 牛の背 天狗塚周辺では 12時頃から16時頃が 一番 雪が降ったようです。


国土交通省 川の防災情報より引用

平成17年12月17日 雪

【コースタイム】

西山林道天狗峠登山口 6:53--砂防堰堤付近 取り付き点 7:34--1580m 樹林限界 10:31-- 牛の背三角点 11:40 
-- 天狗塚 (13:02 -13:14)--天狗峠 13:46---1476m (14:42-14:56)-- 西山林道天狗峠登山口 15:27

【距離】

累計歩行距離 10.732km 累計標高差1076m

【詳細】

寒気がきて祖谷の谷も しっかり雪がつもっている。
路肩に寄せられ堆雪された雪は 先週より更に大きく うずたかくなっている。

西山林道へ入り、この大雪の具合から、とても当初予定の 三嶺牛の背縦走など、時間がかかりすぎて、できそうもない、と予想された。
 先週天狗峠でリタイヤしたので ともかく最低限 その後を継続してみることにして、 天狗峠 牛の背間の縦走に変更してみる。 

イザリ峠登山口で駐車し出発。

砂防堰堤付近 取り付き点取り付き点から、いきなり本格的ラッセル。この調子だと 先が思いやられる。

12月にしては かなりの積雪量だ。尾根の上へ出てから いよいよ 雪は深くなってきた。

雪質は重たい新雪で 踏み込むと 踏みとどまる層がなく しっかり潜る。
吹きだまりがあると なかなか 先に進めない。

一度でも暖かい日々が続くと クラスとした面ができて 踏み込んでも その層で体重が分散して支持され、 潜り方も 少なくなるのだが。まだ寒気ばかりが流入していて、暖気の揺り戻しがないので、降った雪は 積もっても 途中に締まった層がないため 潜りは大きい。
しかも 潜ると 一気に下までいってしまい 始末が悪い。

時間はどんどん過ぎていく経過するも 進み具合が 遅い。

樹林限界地点の 樹木についた 雪で 大雪の具合がよくわかる。

この上に出ると ラッセルは少なくなったが 風雪は強くなりガスで 視界は低下した。

牛の背三角点
「マイナス8.3度 9m 風雪 北西風 視程50m」

登りは 高いところ高いところへいけば よいのだが 牛の背のような幅広い尾根のホワイトアウト時の縦走はかなり厳しい。

牛の背三角点から いよいよ 難しいルートファインディングが始まる。

方角を定め 足下から 少しでも手がかりの得られるよう 雪の付き方 傾斜角 をじっくり見ながら 慎重に進む。

途中 雪の中に 現れる 樹木 岩など 雪でかなり隠れていても 見覚えのある ものが出てくる。雪がついているものの 笹やコメツツジなどの見覚えのあるものを 類推しながら 目印として次々とつないでいく。

しかし ところによっては 雪原状で 全く手がかりのない ところも何カ所かあった。
牛の背三角点東 天狗の池 天狗塚基部などで 視程20-50mくらいの風雪で 全く手がかりのない真っ白 状態。

 風雪の息で 視程も多少長いサイクルで上下するので しばし立ち止まり じっくり 方角を見定める。

足下の雪面の傾斜角 傾斜の方向などの 数少ない情報で 地形判断し 方角をしっかり定めていくと 天狗塚最後の急登が目の前に突然現れた。

ここからは塹壕堀のようなラッセルはあるものの ルートについては 不安はない。

天狗塚山頂 「マイナス8.8度 7-10m 風雪 ガス 視程50m」
この天気では 長居はできず 早々に下山。

天狗峠 「-9.8度 10m 」

先週のトレースは すっかり跡形もない。

1625m付近の夏道が窪んだところを通るところは 新雪がかなりたまっていて 急坂の下りでもしっかりラッセルであった。

1476m地点まで下ってやっと 風雪も和らぎ 穏やかになり、小休止。

駐車地点の天狗峠登山口へ下ると 車に雪が積もっていた。

西山林道は すっかり新雪で覆い尽くされていて、脱輪しないように 慎重に車を走らせた。