平成17年9月3日二ッ岳(1647) エビラ山 (1677)黒岳(1635)権現山 (1593) 東赤石(1708) 八巻山 物住頭(1634) 西赤石山(1626) 西山(1428) ツナクリ山

二万五千分の一地図 「弟地」 「別子銅山」 
平成17年9月3日  晴れ

【コースタイム】

肉淵 駐車地点 4:00発 ---林道 終点 登山口 4:58 --- 峨蔵越 5:59 ---  二ッ岳 ( 6:49-7:07) --- エビラ山 (8:26-8:41)  ---黒岳 (9:28-9:38)--- 権現山(10:41-10:55)---床鍋下山分岐 11:13--- 権現越 11:30--東赤石山 (12:24-12:46)---東赤石山頂標識地点  12:48  --- 赤石山荘への分岐 12:55--- 八巻山 13:11 --- 石室越 13:54---物住頭  14:24---西赤石山 ( 14:58-15:18)---銅山越 (16:10-16:15)---西山 16:34---  ツナクリ山16:57--- 七番越 縦走路分岐 17:45 ---大永山トンネル 18:05

   大永山トンネル 自転車駐輪地点発 18:16==自転車==肉淵 18:53 駐車地点着

【歩行距離 標高差】

【etrex-legend-J で計測】 累計沿面歩行距離 26.537km 累積標高差 +3041m 

【詳細】

予め 大永山トンネルに 立ち寄り 自転車をデポしておく。 県道新居浜別子山村線を下って 約14.3km先の肉淵で駐車して まだ暗いうちに出発。

林道峨蔵線を 終点まで 行くと 少し 明るくなってきた。

登山道へはいると 整備されていて 傾斜も緩く 歩きやすい。

峨蔵越 からは 傾斜もきつくなって どんどん 標高をあげて いく。 

途中 アルミの梯子がかけられていた。
風雨雪など 厳しい 気象条件のもとでは アルミの劣化は激しいので そのうち 朽ちてしまうのでは と 気に掛かる。

二ッ岳山頂 「19.5度 0.5m 晴れ 赤石 笹ヶ峰 冠山 三ッ森山 大座礼山 などが 見える」

権現越方面の 縦走路に入る。 はじめ やたらと 警告用の注意書きがあるのは 前回と同じだ。

縦走路は 山稜から 岩峰などを 右に 左に 捲いていくたびに  アップダウンして いくので とても効率が悪く、 行く先の 山々が見えても 時間の割に なかなか近づいてこない。

エビラ山 「20.6度 0.5m 暑い 風も弱い アップダウンが続き はかどらない ガスが出てきた」

黒岳 西側の崩壊地は 草木の植生が生え 踏み痕が 出来てきて落ち着いて来ている感じがする。

岩峰が少なくなり 藪や 笹が多くなってくる。この時期 ブッシュの生育が激しいので 藪が道を 覆う箇所が増えてくる。

権現山 「25.5度 0.6m 暑い 曇り」 権現山の三角点は 藪の中だ 。

前回は 権現山から 刈り払いされていたが 今回は 送電線が見えても 藪で なかなか 近づけない。

床鍋への 送電線保守用の巡視路下山道分岐と 送電線鉄塔20番の区間 約130mだけは 巡視路だけあって きれいに刈り払いされていた。

送電線鉄塔から 権現越までは また藪が繁茂していた。

権現越えからは 登山道は きれいに整備されていた。

北側にガスが湧くが 南面からは 日差しがきつく 気温上昇に泣かされる。

東赤石山 の 岩稜地帯にでると 眺めが良く 気持ちがよい。

東赤石山 三角点 「23.2度 2m 南風 北側はガスが湧く 別子山側は 見える。 」

標識のある東赤石山は 私製標識などが 乱立している。

八巻山山頂の 祠は 避雷針もある ステンレス製で 立派な物だった。

岩稜帯を辿っていくと  単独行の方と すれ違う。
今日初めて出会った 登山者で これ以後も 他の登山者とは あわなかった。

石室越から 前赤石山は 南側を捲いて 物住頭 へ やっと 岩稜地帯を抜ける。

藪はあってもきれいに刈り払いされ 歩きやすくなっている。

西赤石山 「27.6度 0.6m 暑い 日差しがきつい」

気温上昇で 水分の消費量が予定より 増えてきて 残量を 考えると この先の縦走路では 節水運用に 心がけなくてはならない。
その分 風が吹くところでは 立ち止まって 風に当たり 水分消費が増えないようにしていく。

刈り払いの 道は 風がブロックされ 暑い 。

銅山越 付近の 登山道は 植生保護の柵がしてある。

西山への 道は なだらかで眺めも良く  広く 柵の中 歩きやすい。柵が消えて 灌木へはいると すぐ西山 山頂だ。

下って 登り返すと ツナクリ山。

縦走路は 刈り払いされ 整備されていて 歩きやすい。

山稜を捲いて アップダウンが少なく どんどん 歩けるようになる。

降りてくると 途中 車 の音が聞こえ 車道が近いのが分かる。

七番越えの分岐で 笹ヶ峰への 縦走路と別れ 植林帯の道に下る。

何度かジグザグに下ると 沢に出て 左岸につけられた 道を下り大永山トンネル出口の横の林道に降り立つ。
 
大永山トンネル 県道沿いの 自転車デポ地点に 到着。

自転車は 急なところは快走だが  全体的に 勾配が緩く また 登り返しの箇所などもあり 思ったより スピードは出ない。

道幅は 広く 車は 殆どなく  約14.3kmを 37分で快適に走り 18時53分 駐車地点に 到着。
 


--------------------------------------------------------------------

★ その昔
久しぶりに 別子山村を 訪ねてみた。 前回 来た時は まだ 富郷ダムが工事中であったが 今回来てみると もうダムは完成して 車道も 殆どの区間にわたって すべて改良され とても走りやすい 道になっていた。

大永山トンネルが出来る前は 伊予三島 金砂湖の 先で 盛んに 「この先 何キロ先 行き止まりです」という表示が出てきたりしていたが、もっと 以前は 当然 行き止まりなので そんな標識もなかった。

谷底の道は 狭い クネクネした 道で 時間を かけ走っていた。 そのうち ダムの付け替え道路の建設が始まり 谷底の旧道から見ると 遙か上空に新しい道路が出来てきて いるのを見たりした。

最奧の人家のある集落は 中七番で 林業関係者の 宿舎 が有り それなりに 賑わっていた 記憶がある。

赤石山系の縦走で 日浦あたりから 床鍋へかけての 旧道の区間も 何度も 歩いた事がある。
あの当時 かなりの時間 歩いても 車は 殆ど通らなかった。

ある時 たまに 通る 地元の車が わざわざ停まってくれて 便乗させてもらった事もあった。
車中で その地元の方は 「道が広がり 便利になるのは 良くないことだ」 と 言っていたのを 思い出す。

外から 見ると 便利になるのは よさそうに思えるのだが、 その地元の方は 既にその当時  便利になるのと裏腹に ひきおこされる、今日の過疎に結びつく 諸問題を  肌に感じて 予想していたのだろうか。

今度 久しぶりに 別子山村に行くと 道は広がって 便利になったものの 村は 新居浜市に 編入されて しまっていて、夕方、自転車で通り抜けてもひっそりしている 山村の 印象を強く受けた。

昔 不便な 時代でも それなりに 山村が賑わっていた のを 懐かしく 思い起こす ばかりだった。

大昔 銅山で賑わった この別子山村。 
いまでは その当時の 繁栄を思い起こす 遺構や 看板などが いくつか見るだけである。

 

大永山トンネルは 平成2年11月 に出来たが、
12年4ヶ月後 宇摩郡別子山村は廃止され、
平成15年4月1日新居浜市へ編入された。


--------------------------------------------------------------------

★コースメモ
気温が高く、このコースの縦走には もう少し 涼しい季節の方が 水の消費も抑えられて 楽になります。
朝の二ッ岳でも 19.5度もあり、 その後の 気温上昇と 藪の繁茂などで ペースはグンと落ち 水の消費は増え 水不足で渇水 と条件が悪かったです。
権現越えからは 刈り払いなど コースの整備は進み 歩きやすくなっていました。